昨日は震災前のことを書きましたが今日は震災後のことを書きたいと思います。
地震の後は何事も無かったかのようにワン切りも家電の様々な異常も全て正常になりました。
電子レンジは使えるようになったし炊飯器も米がちゃんと炊けるようになり、テレビも固まったりノイズが出るようなこともなく。
盗難防止ブザーも一切鳴らなくなったしカラスが大騒ぎすることもない。
その中で一番印象に残っていて今でも忘れられない風景があります。
それは震災直後の空です。
あの日は祖母の病院の日で午後一からの診察だったので車に乗っていました。そしてまだ小学生だった妹は課題をやらなきゃいけないと友達の家に遊びに行きました。
地震の後、妹に何十回も電話してようやく繋がったので迎えに行くとだけ伝えて病院から自宅方面に走ってる最中、ついさっきまで晴天で気持ち良いくらいの青空だったのに真っ黒で小さく均等な雲がモクモク湧いてきて大雨が降ってきました。
本当に見たことないくらい真っ黒。天気が悪い日はグレーの大きな雲が出てると思いますが、グレーなんてもんじゃない、マジで真っ黒。しかも小さい。
そして絵に書いたようにキレイに形が整ってる。
震災前年の夏に房総半島で見た均一に並んだ雲が真っ黒になって点々と出てきた感じ。
重くずっしりしたグレーの空に真っ黒な小さい雲。
あれは多分この先、一生忘れられないと思います。
この世の終わりみたいな空だったなと今思い出しても鳥肌立つくらい、そのくらい怖かった。
そのあと無事に妹と合流して車に乗せたあと祖母を病院に迎えに行きましたが、その頃にはいつもの空と雲に戻ってました。
真っ黒な雲が湧いて大雨になってから晴れるまで時間にして10分くらいだったかなと思います。
海側だったし津波と関係してたのかなぁ・・・。